遠距離恋愛の末、ニートだった僕が彼女の街へ引っ越すまで

ふたりの暮らし

僕はほんの少し前までニートでした。
外にもほとんど出ない、本当にひどい生活でした。
そんな中、オンラインゲームである女性と出会います。

今は、県外に出て正社員として働いています。
この体験を、どこか同じような方の何かのきっかけになればと思い、書き残します。
そしてこれは僕にとっての振り返りでもあります。

遠距離恋愛の一年半

通話

少し前に、仲良くなれた女性とうまくいかず、大きく落ち込んでいました。
それをきっかけに仕事をやめ、生活はあっという間に乱れました。

毎日特に予定もなく、ゲームばかりしていました。
睡眠時間はぐちゃぐちゃで、外に出ることもあまりありませんでした。

そんな中、オンラインゲームの通話で彼女と出会います。

最初は何人かいるゲーム仲間の一人で、特別な感情はありませんでした。
ただ、誰かと話す時間があることは、当時の僕にとっては大きなことだったと思います。

ある日通話をしている中で、小さな悩みを話しているうちに、もっと大きな悩みが口から出ていました。
詳しくは覚えていませんが、自分の現状を話したと思います。

色々と話しているうちに、涙が出てきました。

我慢できず、どんどん溢れてきました。
そのときはただ「受け止めてほしい」という気持ちでした。

本当に情けないことだと思います。
それでも彼女は何も変わらず、ただ優しく受け止めてくれました。

初めて会った日

その後、初めて実際に会うことになりました。

当日の夕方、急に行くことを決めました。
すぐに出発して、彼女の家に着いたのは日付が変わる頃でした。

緊張していたはずですが、道中何を考えていたのかは覚えていません。
ただ、到着して顔を見たとき、 「あの人がこの人なんだ…」という気持ちになりました。

今考えると、初対面の女性の家に深夜に上がるなんてかなり非常識だったと思います。
あの頃はそこまで考えられていませんでした。

深夜なのに起きていてくれて、ご飯まで用意してくれました。
その後も一緒に出かけたり、プレゼントをもらったりしました。
心から嬉しく、楽しい時間でした。

後日分かったことですが、彼女は僕が元気になってくれれば、という気持ちだったようです。

覚悟

その後もすぐに数回会い、どんどん気持ちが大きくなりました。

当時ははっきりと分かりませんでした。
でも今振り返ると、彼女を失いたくなかったのだと思います。
少し依存気味にもなっていたような気がします。

僕の方から告白をしました。

しばらくしてOKをもらいました。
その時「絶対に後悔させないから」と、本当に自然と口にしていました。

かなり大きなことを言ったと思います。
それでもその時、本気で思っていました。

だからこそ、このままでは関係が続かないこともよく分かっていました。
物理的な距離がある。お金はない。
彼女は働いているのに、僕は働いていない。

100万円を貯める

だからこそ、付き合ってすぐに言いました。

「100万円貯めて、そっちに行く」と。

引っ越した先、生活するにはお金が必要でした。
それに、覚悟を見せる意味もありました。

まずはすぐに働けるアルバイトを始めました。
長く働いていなかったので、できそうなことから始めました。

久しぶりに働くというのに、あまり特別な感覚がなかったのを覚えています。
シフトを増やしながら、彼女の所へも月に一回くらいのペースで、一年半ほど通いました。

働いているうちに、少しずつ貯金も増えていきました。

最初から本気で引っ越すつもりなのは、ずっと変わりませんでした。
ただ、通帳の数字が積み重なるたびに、決断が現実になっていく感覚がありました。

100万円が現実味を帯びてきた頃、「本当に行けるのか…」と、自分の人生が変わり始めているのを感じました。

そして引っ越しの前に就活も始めました。

お金も貯まってきたし、行ってから就活する方が楽だと思いましたが、不安が拭えませんでした。
上手くいかない事が怖かったのかもしれません。

正直、ここが一番迷いました。

就職から引っ越し

そしてついに、100万円が貯まりました。

ほどなくして就職も決まり、彼女もとても喜んでくれました。
ですが、自分としては喜びより安心、驚きが大きかったです。

その後物件も決め、ようやく「これで大丈夫かな」と思えました。

引っ越した直後は実感がありませんでした。
どこか、まだ他人事のような感覚がありました。

ですがその夜から、少しずつ現実味が湧いてきたように感じます。
ほとんど知らない街。ほとんど知らない部屋。

周りにいた人たちも、もう近くにいない事を感じました。
そして彼女と2人でいる時、また泣いてしまいました。

環境が一気に変わったことへの戸惑い、不安だったかもしれません。
自分で選んだはずなのに、まだ心が追いついていなかったのだと思います。

それでも、後悔はありませんでした。

遠距離恋愛は確実に僕を変えました。
依存気味だった僕でしたが、それでも自分で決めて動きました。

働き、貯金し、就職し、引っ越し。
短い期間で本当に色々なことが変わりました。

彼女のためと思っていましたが、結果的に自分のためにもなっていました。
あのとき必死に動いたことで、自分は少し良くなっていると思っています。

遠距離恋愛がなければ、僕はまだ動いていなかったかもしれません。

終わりに

遠距離恋愛は人それぞれの事情で正解がかなり変わってくるのかな、と思います。

僕のこの出会いはあまり健全ではないかもしれません。
それでも今は、良い方向に向き直して進めていると思います。

できることを考えて真剣に向き合うことで、僕はここまで変わりました。


読んでくれた方の、何かのきっかけになれば嬉しいです。

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